無気力の原因とやる気が出ない原因と回復法
今回は、ナカセの本棚 / Nakaseさんの動画をもとに、朝起きてまだ何もしていない
のにだるい、やる気が出ないと感じてしまう原因とその理由。
そして最後に科学的な解決方法について解説していきます。
体を酷使したわけでもないのに朝からだるい、やる気が出ないと感じてしまう原因、それは精神疲労、頭の疲労です。そしてこの頭の疲労が肉体、体まで疲れさせてしまうということが、イギリスのウェールズ大学の研究によって判明していて、その実験内容を解説させていただくと、参加者を2つのグループ、90分間コンピュータで頭を使う作業をしてもらったグループと、90分間自然に関するドキュメンタリー動画を見てもらったグループに分けてその後にエアロバイクを漕いでもらった結果、頭を疲れさせたグループは平均15%も早くギブアップしたそうなんですよ。
この15%というのがすごく大事なポイントなんですけども、15%早くギブアップする
疲労感というのは、35センチの箱で行う踏み台、昇降運動100回分の疲労感と同じくらいの疲労感なんです。
要するにメンタルの疲労、頭の疲労を肉体的疲労に換算すると、常に踏み台昇降運動を100回した後と同じくらい疲れているということなんです。
だから頭が疲労してしまっている人は朝からだるい、やる気が出ないと感じてしまう訳です。頭が疲労してしまうメカニズムも知っておいてほしいので簡単に解説すると、頭を使う作業をすると頭の中でブドウ糖が使われます。
ブドウ糖が脳内で燃えることによりアデノシンという疲労物質が分泌されます。
このブドウ糖の燃えカスともいうべきアデノシンが頭の疲労の正体でやる気ホルモンであるドーパミンの分泌もブロックしてしまうので、アデノシンのせいで、だるく感じる。そしてやる気ホルモンであるドーパミンも分泌されないから、やる気も出ないとなってしまうわけです。
なので常にいろいろなことで悩んでいる人や頭を使ったり考え事をしていて、のんびりリラックスできる時間を取っていない人は頭がアデノシンでいっぱいになって、ドーパミンが出なくなり、モチベーションがでなくなってしまうわけです。これが精神疲労、
頭の疲労の正体なわけです。
アデノシンの分泌を抑えることができるのと、その解決方法を3つほど紹介します。
まずはカフェインです。カフェインにはアデノシンを一時的にブロックする作用があってお手軽に頭と体が覚醒する便利なアイテムなんですけども、あまりに摂りすぎると反対に脳が疲れやすくなることがあるので体重×3mg を1日2回までを目安にしてください。
例えば、体重約60kgの方でしたら、体重60kg×3mg で1回たり180mg のカフェイン摂取になります。コーヒーは約100mL当たり、40~60mg程度含んでいます。 1杯を150mLとした場合は、60~90mg程度となりますので、1日に市販のブラックコーヒー2本までのカフェイン量といった具合です。
そして2つ目が、仕事や勉強以外の余計な場面で頭を使わないという事です。
何を当たり前のことを言ってるんだと思う人もいるかもしれませんが、この当たり前のことが出来ていないために無駄に頭を疲労させてしまうことがほとんどなわけで、例えばうつ病の人は悩みや考え事といった
そしてそのためには考え事や悩みをひたすら紙に書き出してみたり、瞑想を習慣的に行うことが科学的にも有効だとされています。
瞑想については以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。↓↓
そして最後3つ目が激しい運動することです。
例えば受験生が勉強中に全力ダッシュすると、気分が晴れたというのを聞いたりしますが、HITやスプリントと呼ばれる激しい運動することで、疲労物質であるアデノシンの増加がストップすることがわかっています。
解説者の『ナカセの本棚』さん自身も何か疲れたなとか考え事で頭の中がグルグルしているなと感じたら、その場でスクワットやバーピージャンプを1分間することを習慣にしているそうですが、たった1分間の激しい運動でも効果があるそうで、1分かでも十分息が上がって先ほど解説した
最後にまとめなんですけども、
朝からだるいやる気が出ないと感じてしまう原因は精神疲労、頭の疲労が原因です。
そして頭の疲労を肉体的疲労に換算すると常に踏み台昇降運動を100回したのと同じくらい疲労を感じている良くない状態だということ。
頭の疲労は脳を使うことによってブドウ糖の燃えカスとも言うべきアデノシンが分泌されることが原因で、それを防ぐためには
仕事や勉強以外の余計な場面で頭を使わない事、
疲れを感じたら1分間の激しい運動をすること
によってアデノシンの分泌をストップすることが出来るということです。
誰しもが気分が今日はのらないな、やる気が出ないなと思う時があるかと思いますが、そんなときは、紹介したものを実践してはいかがでしょうか。
参考資料